2007-01-28

一義的な責任

ついさっき、知人からのメールにあった、・・・に関しては・・・が一義的に責任を負いますという表現。これ、自分でもよく使いたくなってしまうけれども、本当はどういう意味?

そう思ってインターネット検索した結果、同様の疑問を扱っていたのが、日本語Q&AQ27。時折感じる納得のいかなさは、この二つの意味のうちどちらで使っているかが曖昧だからかも知れません。

辞書的な定義を参照すると、意味が一種類だけ一つの意味にしか解釈できないというのが出てきます。これは、『一義的』の意味(1)と一致します。

しかし、インターネット上を検索すると、一義的な責任という表現を含むウェブページが、やたらたくさんみつかります。検索結果を眺めてみるに、法律用語のような印象を受けます。その意味を探るてがかりとして、訳語として一義的が使用されている例があります。児童の権利条約では、primary responsibilityという英語が第一義的な責任と訳されています。これは、『一義的』の意味(2)に当るでしょう。

一義的という言葉の用法を考えるに当っては、以下のような点を考慮する必要がある、というのが自分の結論です。

  • 序数化されているか否か
  • 体言を修飾しているか用言を修飾しているか
  • いずれにしても被修飾語を限定する意味を持つこと

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