2010-11-28

盛り盛り

いまや自己PRで「盛る」のは当たり前!?就活学生に横行する“ウソ”と彼らの顛末という記事がありました。ちょっと興味深かったので、感想を記録しておきます。

面接などで、自分について話す場合に、誇張や作り話が許されるかどうか、という問題です。この記事での結論らしきものは、一般的にはそもそも誇張や作り話は多少色をつける程度でないと、結局は自分のためにもなりませんよ、という助言といったところでしょうか。ただ、その例外として、誇張や作り話(をしっかりと話せること)が、肝っ玉が据わっていると見られることも、全く無くはない、と。また、実際に誇張や作り話によって採用試験を通過したとして、よっぽど採用の前提となるような点について虚偽の説明をしていたのでない限り、法(私法)的に問題となることはないものの、本人が恥ずかしいを思いをするだろう、ということのようですね。

しかし、自分が今の生活で痛感するのは、はったりをかますことのできる能力の重要さ(便利さ、もしくは業務上の必要性)です。その意味では、面接などで、最初から最後まで筋を通して誇張や作り話を話すことができるなら、それは企業側としても歓迎すべき能力なのではないか、とすら思います。問題は、採用担当者がちょっとひねった質問をしただけで誇張や作り話であることが悟られてしまう、その能力不足(準備不足)にあるのでしょう。そしてそもそも、その誇張や作り話は、採用担当者側にとって魅力的なものでなければ、意味がありませんが、実はそれは、面接という形を取る以上、純粋に真実の話をしていても、求められることでしょう。即ち、面接という方式において重要なのは、いかに試験する側のニーズを汲み取り、試験する側にとって魅力的なプレゼンテーションをするか、ということであって、その内容が真実であるか否かは、あまり関係が無いのかも知れません。注意すべきは、恐らく二点あって、一つは、ゼロから作り話をしたり根拠の無い誇張をするよりも、真実に基づいた話をする方が、より筋を通すことが簡単である、ということでしょう。自分の持っている真実の相手にとっての魅力と、相手にとって魅力のある作り話・誇張を矛盾なく説明する自分の能力を冷静に比較衡量して、いずれが勝っているかを判断すべきなのでしょう。もう一点は、現実にそうなっているのかどうかはわかりませんが、社是や採用に当たっての謳い文句として誠実さなどを強調している企業であれば、多少魅力的でなくてもより真実の話をしている人を採用するだろうし、恐らくそうすべきでしょう。その意味では、まさに、相性によるところが大きいと思えます。ちなみに、性善説(?)に立つとして、人間魅力のない人なんて(基本的には)いないのだから、自分の持つ真実に魅力がないなどというのは、単に本当はあるものを見出せていないだけで、作り話などするより自分のよいところに気付くことの方が早い、ということなのかも知れません。

ちなみに、この一つ前の記事では、就職活動がうまくいかない例を引き合いに出しながら、就職・採用活動を巡るそれぞれ立場における状況を解説しています。ここで引かれている例では、面接の直前にその企業の新製品の開発について、全国紙の経済面に記事が出たのに対して、試験を受けている学生がそれを読んでいなかったために、話を発展させられなかった、と。この事例については、企業側・学生側双方に判断のよくない点があるのではないか、という気がします。企業側については、まさに新聞に出ていい気分でいたのをぶち壊しにされてむかっと来たということだと思いますが、その程度のことで、既に評価の高かった人の評価をひっくり返してよいのか。そもそも、社会的に注目されている、と思っていた自らの方が少し社会が見えていなかったのであって、本当はそこまで注目されていないことだったのではないか。だとしたら、それで気分を害する方がお門違いだし、ことにこの事例のように企業の上層部についてのことであれば、裸の王様であることの一つの典型例である気もします。尤も、採用の方針として、企業についての情報収集という意味での愛社精神のようなものを事前に求めるのであれば、あるいは面接の際に相手方について最新情報の収集をしておくことが学生に求められる誠意であると考えるのであれば、この問いは意味があるでしょう。その意味では、やはり相性の確かめ方の一つの手段と言えるのかも知れません。ただ、最低限、どういう会社でどんな製品や事業が主力なのか、それくらい分かって欲しいというコメントがありますが、能動的に調べることを期待するのか、知っていることが大事なのかによってだいぶ解釈の仕方は異なってくるでしょう。誠意を求めるのであれば能動的に調べるのが大事でしょうが、相性や適性を見るのであれば、情報提供は面接中に企業側からしてもよいわけで、むしろそれに対してどのように応答するかの方が、判断材料としては重要なのではないでしょうか。ちなみに、余談ですが、新聞くらい、1日5分でも読んでいればというコメントがありますが、時期にもよりますが、スポーツ欄を読んでいるだけで5分くらい経ってしまうのでは。また、企業側と一括りにせず、採用担当者に注目すれば、こんなことも考えられます。面接を担当するであろう上層部の関心が最新情報にも及ぶことが、事前に予想できなかったのか。できたのであれば、前回の面接の後にでも、助言をすることができたのではないでしょうか。あるいは、学生の応答は、緊張によるものだったかも知れません。緊張しているんですよね、という形で、面接中に救いの手を差し伸べることはできなかったのか。もし採用担当者としてその学生を入社させたかったのであれば、もう少しやりようがあったのかも知れません。最後に、学生(試験を受ける側)から見た場合、この事例に関して言えば、本当にこの企業に入りたかったのであれば、相手方について勉強不足だし、そうでなければ、相性が悪かった、ということになるのでしょう。また、新聞はあまり読んでいませんという表現も、それをそのまま口にしたのであれば、さすがにぶっきらぼうですよね。新聞は読んでいなくてもウェブでニュースは見ている、などと言いようはあったでしょうに。あるいは、無難でない路線で行くなら、新聞の報道姿勢には賛同できず、購読することは消費者として一票を投じることになるので、購読していない、などと積極的に答えることもあり得るかも知れません。自分の場合は、そのように踏み込んだところまで発言して、それでもよいと判断してくれたところには喜んで行きますというやり方をしていましたし、自分が担当者だとしても、そういう人には興味を持ちますよね。大学の就職課からの見方としては、学生に助言をしようにも、人格攻撃と言われかねないそうで。本当に人格攻撃をしていたのでなければ、その程度のことでヒステリックになるのは本人にとってもよくない、ということなのでしょう。ミクロ的にその人に対する救済策を考えるのであれば、そのような性質の人でも働けそうな職種・職場を何とか探し出し、学内でより積極的に告知をしていくしかないでしょう。よりマクロ的に考えるのであれば、在学中にそのような面を鍛えられるよう教育プログラムを再検討するか、そもそも入学時選抜の時点での選考基準に加えたり強化したりするか、という判断になってくるのではないでしょうか。そして、就職に振り回される大学の教員。ミクロ的に見れば、例えば就職活動による欠席は公欠とは認めない、とか、どこまで強硬手段を取れるかは、大学や学生との関係によりますよね。よりマクロ的には、そもそもそのような考えを理解してくれる大学や理解してくれる学生のいる大学を選ぶべきだし、また、学生と議論して、今後自分のゼミから出た学生が企業で働く際にはそれが問題だと認識してもらえるようにするのも一つの方法かもしれません。そして、親。あんたもどこかまずいから落ちるんでしょ。それは反省しなさいね。人って、きっと、親しい人からは、総論として信頼されていること、各論としてよくないところの意見をもらうことが力になりますよね。自分も気を付けなくては。

ところで、今回話題にした、誇張や作り話を、就活用語(?)では盛る(もる)と言うそうですが、先日地球シミュレータを案内してもらった時に説明担当の方が口癖のようにおっしゃっていたおもしろい言葉が、盛り盛りでいきます。今から思えば、誇張や作り話(!?)もアリで行きます、ということだったんでしょうか。

2010-11-27

横浜市金沢区、昭和町

本日は、海洋研究開発機構横浜研究所一般公開へ。自転車で行こうと思っていましたが、朝が遅くなってしまったため、断念。電車でも一時間半かかる道のりでした。

南海トラフ地震発生帯掘削計画は、プレートの境目の土(?)を直接採集したり、その場所にかかる力を測定して、どのような具体的な条件が揃えば地震が起き(たりす)るのか、調べるそうで。特に、大地震の震源となる可能性が高いと考えられている南海トラフを調査対象にしている、というわけですね。とても重要なところについては重点的に掘削しつつ、掘削しなくても音波(?)の反響の度合いによってプレートの状態を計測する方法もあるそうなので、そちらの手法もより高度化できるとよいですね。

沖縄熱水海底下生命圏掘削は、地下深いところに生息する未知の生命体を発見し、研究するということで。しかし、その生命体をどのように解析するのかと思いきや、当然地下深くの環境をそのまま実験室へ持ってくることはできないため、かなり限られた情報にはなってしまうようですね。しかしそれでも、その環境変化による影響を最小限にするために、引き上げてすぐの海上で各種解析を行うということで。できるのかどうかわかりませんが、地下深くの環境を再現する、というのも、また一つ別な面白い挑戦かも知れません。
驚いたのは、IODP(統合国際深海掘削計画)自体の枠組みです。国際研究プロジェクトとして、各国から拠出金を集め、資源配分をしているそうで。これって、深海掘削という一つの領域に特化しているものの、その分野の中では、CSTP(総合科学技術会議)の親玉のような役割を果たしているのでは。しかも、国際的にも、日米欧の三極で競っている、とか、そこに中韓が迫っている、とか、今や中国の方が有力だ、とか、そんな話は聞くことがある気がしますが、各国が協力して一つの大きなプロジェクトを進めている、というのは、科学技術関係では、あまり聞かない気がします。ほかに思い当たるのは、国際がんゲノムコンソーシアムなどでしょうか。いずれにしても、科学技術の分野でも、それ以外でも、多国間協力の目指すべき姿なのではないかと思いますし、そうであってほしいと思います。

国際協力という意味では、ちきゅうは、マントルへの到達という目標に関しても、世界の期待を一身に受けてプロジェクトを進める立場にある、ということですね。社会一般的な傾向としてだけでなく、研究者の世界でも内向き志向に対する指摘が聞かれる中で、世界の先頭を切ってプロジェクトを進められる立場にある、というのは素晴らしいことです。ぜひ世界の英知を結集し、それらを束ねる国際プロジェクトを率いるノウハウ・経験値を各分野に還元できればよいと思います。

地球シミュレータも、見学させてもらいました。

地球シミュレータ計算機室SX-9

最近、フーリエ変換に関する指標で世界最高速を達成したということでしたが、現在稼動している機種(SX-9)は既にNECから市販されている製品ということなので、その集積の大きさと性能を最大限引き出す周辺技術がモノを言ったということですね。気候変動シミュレーションなどと合わせ、ベクトル型が得意とする種類の計算だということのようですが、最先端(の一つ)が市販品の集積である、というのは何を意味するのでしょうか。生命科学で言うところの、次世代シーケンサーのような位置付けでしょうか。その規模の大きさに相関して、共有する単位も大きくなる、と。

そのほか、リモートセンシングに関する研究のお話も伺いました。改めて感じたのは、研究機関が一法人として独立しているからには、アイデンティティが大事なのではないか、ということです。平成22年10月18日に公表された第四期科学技術基本計画案にも研究機関(中略)など、我が国の科学技術それ自体を文化として育むという記載があります。単に研究領域が法人間で重複している、ということであれば、より優れた(将来性の高い)方が実施するように資源配分すればよいし、本当に重要な領域であれば、そもそも同時並行的に資源を投入することも必要でしょう。しかし、組織が組織としてよりよく機能していくためには、自らはどのような組織なのか、という自己定義がなされていることが必要なのではないか、と思ったわけです。JAMSTECについては、名称からすれば、海洋がアイデンティティなのでは、と思います。しかし実際には、陸上のリモートセンシングのような研究を行っている一方で、深海ではない通常の深さの海域の生物に関する研究などは、あまり行われていないようです。アイデンティティはむしろ地球科学にある、という話もありましたが、いずれにしても、明確になるとよいと思います。

アイデンティティについては、理化学研究所との対照についても、興味深いところです。アイデンティティがはっきりしない、というのは、むしろ理化学研究所についてより強く言えることで。比較すると、JAMSTECがよりマクロな現象を扱おうとしているのに対し、理化学研究所は、よりミクロ、つまり、より細かいもの、より短い時間の事象を扱おうとしている傾向が強いような気がします。これだけでは現場の感覚とはまだ離れているとは思いますが、いずれにせよ何らかの形でアイデンティティを整理し、その核となる部分については日本の第一人者(機関)となるとともに、世界でも競争力があることが求められ、各アイデンティティの境界の領域ではそれぞれ競争しつつ協力することでポテンシャルを最大化していくことが各機関に望まれるのではないかと思いました。

2010-11-23

関西旅行の顛末

一週間前から、関西旅行を画策していたわけですが、その結末や、いかに。

さて、週末は、焼肉から始まりました。職場の人と、中板橋へ。集まったのは、最終的には6名です。18時過ぎに到着したのは、みゅうみゅうというお店だったでしょうか。とてもおいしかったので、ぱくぱくいただいていたのですが、後日きいたところによると、一人当たり五人分くらい食べていた計算になるほどだったそうで。結局、21時過ぎ頃に解散し、一度帰宅しました。

こうして、腹ごしらえを済ませ、いざ出発。今回は、もともと友人と二人で行く予定だったのですが、当日昼になって彼が行けなくなってしまったため、自分一人です。一人で行くというのはやはり何かと不安だし、やめてもよいかとすら思いましたが、迷った挙句、行くことに。どうせ行くなら何かテーマを、試みを、ということで今回は、布団一式(敷布団、掛け布団、毛布。シーツは、面倒なので持って行きませんでしたが。)と自転車を積んでいくことにしました。ステーションワゴンならではですね。

荷物の準備と並行して、現地で何をするかについても、ようやく本格的に考え始めました。関東にしか支部がなかったALSAで、神戸大学にも支部のようなものができているそうだと聞いたため、もし会って話を聞けるなら聞いてみたいと思って打診を始めたのは数日前のこと。それでも既に急な話ではありましたし、しばらく連絡がなかったのでまぁいいかと思っていましたが、やはり今回一人で行くならもう一押ししてみるか、と思って再度連絡してみたところ、連絡の行き違いだったことが判明。こちらからはGmail宛に送ったのですが、先方では見てなかったということで、まぁよくある話・・・ですかね。かなり直前ではあったものの、だめもとで、連絡を進めてもらうようにお願いをしたのが、出発の直前、そして自宅を出発したのが、23時前でした。

経路は、まず、高島平出入口から首都高速へ。自宅近辺から自動車で移動する際に首都高速が便利というのは、職場の人に教えてもらったのですが、前回は、うろ覚えの経路と交通標識のみを頼りに行ったところ、中台出入口から入ることになってしまいました。それを踏まえて今回はカーナビで検索してそれに従って進み、無事高島平出入口へ行けたわけです。しかしそれにしても、三園浄水場前交差点付近までに至る笹目通りの、首都高速の出入口案内は、わかりにくくないですかね?

首都高速では、大橋ジャンクションの手前から、渋滞に突入。単に金曜夜の交通集中のためと思っていましたが、そもそも北から二車線で来ている中央環状新宿線が一車線になるために、上り坂であることととも相まって、渋滞のよく起きる区間だとか。ちなみに、この時は、首都高速3号渋谷線の下りも三軒茶屋付近まで渋滞していました。

用賀からは東名高速大井松田インターチェンジから御殿場インターチェンジにかけて二ルートに分かれますが、前回は右ルートを行ったので、今回は左ルート。あまり差はない感じがしました。その後も順調に流れ、途中仮眠休憩を挟みつつ、豊田ジャンクションから伊勢湾岸道へ。名港トリトンを通過したのが、朝5時頃でした。その後は、四日市ジャンクションから東名阪道亀山ジャンクションから新名神高速草津ジャンクションから名神高速へと、順調に進んでいましたが、思った以上に順調であったために、名神高速からどうやって神戸市内へ行くかをあまり考えずに吹田ジャンクションまで来てしまいました。中国道方面が渋滞していたのに加え、中国道は神戸の北の方へ行ってしまうというイメージがあったため、名神高速を直進し、とりあえず吹田サービスエリアで燃料補給。満タンになるのに48.61リットルの給油で、出発前に満タンまで給油した時との走行距離の差は540キロでした。つまり、燃費は約11km/l。今どきの多くの自動車と比べたらかなり悪いのでしょうが、平成16年3月の自動車燃費一覧を見ると、原動機の型式、総排気量、変速装置の型式及び変速段数、駆動形式並びにその他の内容が同じで車両重量が同水準にある車種について、燃費値が12.0km/l又は13.0km/lになっています。今回自転車や布団一式を積んでいることを考えると、悪くないのでは。

さて、燃料補給をしたのは7時頃でしたが、どこかで風呂に入ろうと、前回関西に来た時に購入したるるぶ日帰り温泉 関西 中国 四国に目を通します。朝から営業しているところということで、HAT なぎさの湯などとも迷いましたが、そちらの方が深夜にも営業しているようだし、無難そうなので人と一緒の時にも行けそうだな、というわけで、湊山温泉に向かうことにしました。古くからある、というのも魅力に感じた点の一つです。ところが、西宮インターチェンジを過ぎて阪神高速神戸線に入ろうとするところから、渋滞。結局、生田川出入口付近までずっと混雑していました。阪神高速神戸線を降りて後、現地付近には順調に到着したのですが、今度は湊山温泉の場所がわからず、右往左往。有馬街道を天王谷の先まで二往復もしてしまいました。最後は、平野交差点を少し西へ進んでから川沿いを北上してみたところ、到着することができました。湊山温泉は、最近リニューアルをしたそうで、浴場内にも外の明かりが入ってくるようになっていますが、基本的には普通の銭湯、という感じです。

湊山温泉の外観

11時20分頃、ポートアイランド南公園の駐車場を出発。大急ぎで奈良へ向かうため、ハーバーハイウェイ阪神高速湾岸線、そして天保山ジャンクションから阪神高速大阪港線阪神高速東大阪線第二阪奈道を経由して行きました。湾岸部分はかなり高速で走行でき、天保山ジャンクション以降もそこまでの混雑はなかったため、12時20分頃には、奈良市内中心部に到着。ところが、そこは天気の良い休日の奈良、空きのある駐車場がなかなか見つかりません。結局、最後の駐車場探しのところで、かなり時間を食ってしまいました。

18時50分頃、究極のラーメン2010関西版を、ブックオフで購入。まりお流らーめんを目指しました。たまたま第一駐車場の一番奥が空いていたためそこへ滑り込み、少し並んで店内へ。濃厚とん塩を注文しました。売り文句に違いなく、かなり濃厚な味で、やみつきになりそうです。後から宇都宮餃子も注文。本場の宇都宮餃子をあまり知らないので本場との比較では何とも言えませんが、こちらもかなりいけるものでした。ちなみに、まりお流らーめんに行く前に、たまたま見かけた店、らーめんまんさいにも寄っていました。こちらは、スープや麺は普通でしたが、チャーシューや餃子は良かったです。

その次に向かったのは、ゆららの湯押熊店。もともとはもう一つか二つラーメン屋へ行こうと思っていたのですが、さすがに満腹になってしまったため、妥協です。車に付けているカーナビが古いため場所がわからず、若干迷いましたが、適当に目星を付けて、何とか到着。21時頃でした。深夜1時まで営業ということでのんびりしようと思っていたのですが、外は寒いわ、湯温は結構熱いわ、というわけで、あまり長居はできませんでした。湯温が熱い、と言っても40度くらいでしたが、ようは、快適に寝たりするには、できるだけ体温に近い方が快適なわけですね。風呂を出た後は、コーヒー牛乳と100円になっていたミニソフトクリーム。出発したのは、23時頃だったでしょうか。

途中で仮眠を取りつつ、次に向かったのは京都。駐車場所の検討や、PCのメールでも確認しておきたいことがあったため、漫画喫茶へ入りました。3時間パックにするかどうか微妙なところで、長居はしないようにしようと思ってパックの申し込みはしませんでしたが、結果的には2時間20分滞在して、パックの方が安い滞在時間になってしまいました。そういう場合でも、自動的にパック料金を適用してもらえたのは、好印象だったところです。

駐車場として選んだのは、三井のリパーク十条大宮北。24時間まで700円ということです。39台もあるというので大丈夫だろうと思っていたら、着いてみたら割と埋まっていたのは、意外だったところです。そして、ここで初めて、今回持ってきた自転車が効果を発揮します。自転車に乗り、島津創業資料館を目指します。ここでも、高瀬川の近くだということまでは覚えていたのですが、詳細な地図を持ち合わせていなかったため、だいぶ迷ってしまいました。結局、コンビニで場所を確認し、何とかたどり着く頃には、既に10時ごろになっていました。なんと運のよいことに、この日は島津創業資料館が入場無料。多くの来館者が訪れていました。後で伺ったところでは、関西文化の日に合わせて、ということだったんですね。ここでは、自動車の変速機の構造やディファレンシャルギアの仕組みを初めて見たほか、島津姓の由来なども、知りました。説明をされていた島津製作所OBの方にもお話を伺うことができたのですが、同社では、今までも、そしてこれからも、学部卒(で定年制)の研究者を中心として研究開発を続けていくようですね。大学院まで進む学生が増えていると言われる中で、興味深いことです。また、ノーベル賞に至った研究についても、企業として、原理の解明よりも、実験によって発見できた結果の実用化を優先した、という説明がありました。つい金曜日の焼肉の時には自分の会社について全く逆の指摘を聞いたばかりだったので、その違いが余計に印象的に感じられます。

午後は、京都大学11月祭を訪問。午前中長居してしまったこともあって、ここも一人でした。パンフレットが有料(250円)だったため、買うこともないと思い、ふらふらしていましたが、たまたまビラで見かけた公開討論「いま、大学で〈学問〉する意味」を見に行くことに。社会学の概念と思われる抽象的な用語もしばしば聞かれ、わからないところもありましたが、興味深い発言もありました。例えば、関西で学生(若手研究者)間ネットワークがなかなか築かれないという指摘がありました。それに関連して、大学側がそれを妨げるような施策を取っているという指摘もあり、なるほどと思います。ただ、主催団体の京都アカデメイアは将来的には関西全体でのネットワーク活動を見据えているようですが、発足の段階で京都を名乗っていることが、皮肉にも逆に象徴的なのではないかと思います。関東圏で東京を名乗るのとはわけが違って、関西圏で、京都を名乗る団体に、大阪や神戸や奈良の団体(人)が、加わりたいと思うのかどうか。また逆に、はじめから例えば関西を名乗らない、ということが、関西地域としての意識があまりないことをあらわしているようにも思えます。実際には、どうなんでしょうか。また、学生が研究会を行うことの意味に関しても、議論がありました。企業家精神のようなものが足りない、という意見がある一方で、金もうけを考えずに行うのが学生の特徴ではないか、という意見もありました。完全に同列には扱うことはできませんが、ALSAのあり方に関する議論とも相通づるところがあるような気がします。

17時30分からは、イスタンブール・サライという店で、ALSA卒業生の旧知の先輩・同期・後輩四名、神戸大からALSAに参加しているという四名と九名で会食。金曜夜からの連絡だったにも関わらず、都合を合わせてくれたわけです。しかし、17時待ち合わせだったにも関わらず、卒業生組は、大原というところに紅葉狩りか何かに行って、帰りに渋滞に巻き込まれたそうで、大幅に到着遅延。一時間ほど前に連絡をもらって、どうしようかと少し逡巡しましたが、そもそも今回会って話を聞きたいと思っているのは自分自身であることも考え、とりあえず五名のみで始めていることにしました。話を聞いていると、たまたまかも知れませんが、今回の四名には、神戸の地元出身の人はいないようです。それは、例えば神戸大の学生が神戸の代表者として振舞う上では、例えば留学生が日本を代表して話すようなもので、若干不都合というか違和感のようなものがあるかも知れませんが、現象としては、とても興味深いことです。実際、自分日本のALSAで知っている人についても、地方出身の人、一人暮らしをしている人の方が、より活発に、色々な意味で目立つ活動をしていた傾向があったような気もします。いずれにしても、今回のように、新しいことに挑戦しようとしている人の話を聞くのは、興味深いものです。その意味でも、既存の活動の焼き直しではなく、新しいことを新しいこととしてやってもらえたらよいなぁと思っています。その意味で、一週間後にOBが神戸大学を訪れてAAをすることになったのは、どういう意味を持つのか、何とも言えませんが、しかし、そのような機会をどのように使うかは、本人次第ですよね。

さて、当然自分は他の参加者よりも早く出ることになったわけですが、店を出たのが20時過ぎ、車を出したのが20時30分頃でした。ちなみに、その日の移動に貢献した自転車は、以前二人乗りをした関係で後輪のスポークが一部折れていて、がたついていたのですが、今回は、さらに危険そうな状態で、もはや一漕ぎするごとに車体が左右どちらにどの程度振れるのかわからないような状態です。車内に積んで長距離を移動したことが、自転車にも悪影響を与えたのでしょうか。それはそうと、駐車場を出ると、国道一号線で、何と大渋滞。交通集中のためとは思いますし、できるだけ南側の駐車場に止めたのがよかったとも言えますが、それにしても予想外でした。京都南インターチェンジから名神高速に入り、最初は順調に流れていましたが、案内表示の通り、京都東インターチェンジに近づく辺りから、急に渋滞になります。きっちりと、瀬田東ジャンクション辺りまで、続いていました。そして、その先も、新名神高速で事故渋滞があるという情報。案内板を見ると、10分ほど名神高速回りの方が早いと言うので、今まで通ったことがないこともあり、そちらから行こうと、判断しました。実際、順調に流れています。関が原も大きな上り・下りでしたが、彦根の辺りにも、急な上り坂があって、驚きました。順調に流れていて安心しており、少々眠気を催したため、養老サービスエリアで仮眠を取ることに。小一時間ほど経ち、再度出発をしましたが、そうしたら、何と、大渋滞が発生しているではありませんか。交通情報を聞くと、どうやら、次の大垣インターチェンジの辺りで事故があったとのこと。渋滞回避のため一般道に出るにしても、次の出口は大垣インターチェンジであり、かなり距離があります。この区間は、岐阜羽島インターチェンジの辺りまで、10キロ以上、渋滞にはまりました。その後は、名古屋市内にかかるので、交通量が増えるかと思いきや、名古屋市内は順調に過ぎ、休憩前には15キロなどど言っていた岡崎インターチェンジ付近の渋滞も、そこへたどり着く頃には、ほぼ解消されていました。なお、上郷サービスエリアでは、最後の燃料補給。ここでは、前回からの走行距離は425キロ、給油量は42.60リットルでした。燃費値にすると、10km/lを切っていますね。普段は省エネ走行を心がけているのに対して今回は急いだ時間も多かったためか、仮眠中にアイドリングをしていたのがよくなかったのか、どうなんでしょうか。時間は、1時30分頃でした。その後は、印象的だったのは、富士川に向かって下るところの夜景がきれいだったこと。特に問題もなく順調に進んでいましたが、東京に近づいてきてから再度眠気を催したため、自宅まで走り切ってしまってもよいかとは思いましたが、万全を期して、港北パーキングエリアで仮眠。最終的に自宅に着いたのは、6時頃でした。

2010-11-13

出直して、コリオリ

週末暇なので神戸にでも行こうかと思ったのですが、事情(自分の勘違い)により、一週間延期となりました。もちろん仕事の状況にもよりますが、来週こそは、必ず。

で、この勘違いで、あまりにもがっくりきてしまったので、一緒に行こうかと言っていた近所の友人とともに、居酒屋へ。今日はお客さんが少なく、二人だけでしばらく飲んだり食ったりしてましたが、23時過ぎになって、別のおじさんが登場。お会いするのは三度目くらいです。

しばらくはそのおじさんが撮影した観閲式の映像を見物したりなどしていましたが、そのうち、なぜか台風の渦の向きの話に。どうやら、そのおじさんのご友人が、ピースボートに行くそうで、なんだか、コリオリの力なぞを、船の上で証明したいとか何とかおっしゃっていたそうです。自分と一緒に居酒屋へ行った友人も核物理屋さんですし、そのおじさんも大学の理系出身だそうで。

そんなわけで、酒の肴に、台風の渦の向きがなぜどっち向き?になるかという話を延々としていたわけですが、その時の終着点は、コリオリの力だけでは、わからなさそうだ、ということでした。おじさんは北半球で台風は反時計回り(これは正しいです)だと言うけど、地球表面の一地点が動く速さの差を考えたら、北向きに動く物体は東へ、南向きに動く物体は西へ流されるはずで、しかも厳密に言えば、速さの差は高緯度の方が大きい(ですよね?)から、その二つの向きを組み合わせたら、時計回りになりそうです。

帰宅後、睡眠を挟んで考えていましたが、解決につながったのは、Yahoo!知恵袋上の回答でした。すなわち、当然ながら、台風には、(地表付近では)渦の中心へ物体を引き込む力が加わっているので、渦より北側で北へ向かう力というのはないし、渦の南側で南へ向かう力というのも、考えなくてよい。そうすると、渦の南側で北へ向かう物体は東へ、渦の北側で南へ向かう物体は西へ流されるので、組み合わさって反時計回りになる、ということですよね。

いやはや、なかなか。紀文さん、遅くまでお邪魔しました。

2010-11-06

一人では、何とも

早稲田祭ですが、お知らせした通り、とりあえず行ってきました。早稲田爆音2010~教室編~も少し見てみましたし、3号館前パフォーマンゾーンもよかったですが、中心は、外国人参政権を考えるですね。

  • 権利の有無や権利の衡平についての議論と、社会を良くしていく(悪くしない)ための戦略についての議論が、両方含まれていたため、ふわふわとした議論になっていました。改めて、議論の軸を定めることの重要性を感じました。
  • 配布資料や発表の中で、価値判断を含む表現が何度か使われていたように思います。そのこと自体非政治という観点からはできるだけ回避されるのが望ましいように思われますが、その価値判断を誰がしているのかさえ明らかにされていなかった点がありました。自分も含め、気を付けなければいけないところです。
  • 今回の企画を自分たちのためにやっているということが強く表れていたように思います。無論どんな活動も究極的には自らのためになると思いますし、それが意欲の根源になることも否定はできませんが、日頃の活動ならともかく、早稲田祭という場を用いた活動が、それでよいのかどうか。

下級生のスキルやノウハウを磨くためにと言ったって、それなら早稲田祭企画を行うようになる前の昔の先輩たちは今よりもそのような能力を身に付けられなかったのか。身近なところにも、仕分けが必要なことがあるようですね。

2010-11-05

宇都宮市篠井町

ヒーローしのいサーキットに日曜日午前7時に着くとします。

  1. 有料道路優先の場合

    • 出発は5時7分(推定所要時間1時間53分)。
    • 高速道路料金は、6時までに乗ることができれば、ETC割引で、川口ジャンクションまでが250円、川口ジャンクションからが1500円。なお、6時以降又は22時までに乗ることになった場合は、それぞれ350円、1700円。
  2. 一般道路優先の場合

    出発は3時2分(推定所要時間3時間58分)。結構かかりますね・・・。

  3. 浦和インターチェンジから高速道路の場合

    浦和インターチェンジ発が5時26分、最初の出発時間は4時52分になりそうです。

2010-11-03

学園祭、行きますよ。2010

昨年も行きましたが、今年も、早稲田祭、行こうかと思います。行くとしたら、6日土曜日ですね。今年も1年生の有志が~行いますとなっているのがとても気になりますが、とりあえず行ってみましょうか。外国人参政権を考える。考えて面白いテーマではありますね。