月々の給料を普通預金にそのまま預けていると、当分使わないであろう(ほんとか?)金額が、普通預金の中に出てきます。普通預金はいつでも簡単に引き出せる代わりに金利が低い預金(だと思う)なので、もし当分使わない(=引き出さない)金額があるのなら、他の預け方(又は運用)をした方がよい、となります。
それでは、どのような預け方(又は運用)をするか。いまどき、金融商品の種類はいろいろあると思いますが、利率が高いものを追い求めていけばきりがないような気がします。いや、正しくは、単に自分がそういうところに手間をかけることが好きでない、ということでもあって、例えば鉄道を用いた移動に関してより安い、あるいはより早い移動方法を探すということであればいくらでも時間を費やそうと思いますが、金融商品を探すことに時間を費やす気になれないわけです。そもそも、今回の問題意識は、普通預金の一部が、本来(?)普通預金を用いる目的、即ちいつでも簡単に引き出せるということから乖離していて、むしろ長期的に預けておきたい、ということに変質してきていることに端を発しています。そして、その変化した目的に合致するものは、定期預金なのではないか、と思うわけです。
そして次に、どの金融機関を利用するか。これは、普通預金については、給与振込の手数料の関係やATMの利便性の関係で、どの金融機関を利用するか、事実上検討の余地がありません。一方、定期預金の場合は、無論主に使用する普通預金の口座設置機関に口座を開設するのが楽ではありますが、もともと利便性が高いことを目的にしているわけではないこともあり、必ずしも普通預金と同じ金融機関である必要があるとまでは言えません。かと言って、定期預金として利率の高い金融機関を探そうとすれば、それもまたきりがなさそうな気がしますし、そもそも現時点で最も利率の高い金融機関が、将来にわたってもそうであり続ける保証はなく、またどの金融機関が最も利率が高いかを常に追い続ける気にもなりません。そんな時、思い出すのが、消費者が商品を買うことは、経済における投票行動だ
という考え方。預金も、商品を買うことに準じた行動と言えましょう。つまり、預金で言えば、自分がどの金融機関に投票したいか、ということになります。例えば、理化学研究所にオフィシャルスポンサーか何かが付いていてその中に金融機関があればそこを利用するのでしょうが、そのようなことは、少なくとも現在はありません。今自分が最も支援できるとよいと思っているものは、Jリーグ38チーム(平成23年1月現在)のうちの一つ、鹿島アントラーズです。そして、そのオフィシャルスポンサーが常陽銀行。鹿島アントラーズへの支援への謝意と今後も継続・強化してくれることの期待を込めて、常陽銀行に定期預金を預けたいと思いました。
・・・というようなことを前提として、向かった、常陽銀行新宿支店。これも、新宿支店を選んだのには、一つわけがあります。この日は、浅草橋へ行く用もあったのですが、地下鉄成増駅からだと、一番安い経路でも東京メトロと都営地下鉄を乗り継がなければなりません。しかし、実は、東京メトロと都営地下鉄を連絡乗車券で乗り継ぐ場合は、途中下車ができるらしい!しかも、都内の地下鉄では、乗換えのために一度改札を出ても、30分以内に乗換え先の改札に入らなければならないのが常識だと思っていましたが、この場合の途中下車というのは、当日中であれば時間制限がない、ということなのです。当然常陽銀行の支店は浅草橋にはないので、一日で都内二ヶ所(以上)を巡ることになり、俄然今回偶然発見した乗換え方法が魅力的に見えてきます。かくして、今回は東京メトロ副都心線と都営新宿線の乗換駅である新宿三丁目駅から至便の新宿支店を利用することとなりました。
・・・ということをさらに前提としていることを、常陽銀行新宿支店の窓口の方には知る由もなく、疑問符が顔に書いてあるような(?)対応でした。まず第一。なぜ常陽銀行に口座を作りたいのか。新宿支店は主に法人対応が中心なので個人営業のノウハウはあまり持ち合わせていない、ということを前提として釈明いただいた上で、資産運用なら投資信託など、利率のよい金融商品があるはずで、それらは当行では扱っていない。さらに、定期預金だけで比べても別に他行(メガバンクも含めて)に比べて利率が良いわけでもないし、都内には四店舗しかなく、さらに営業時間も短いため、大変不便。さらに、今給与振込先口座として開設している普通預金口座があるなら、それと合わせて総合口座にした方が、何かと便利。極めつけは、鹿島アントラーズのファンと言っても、定期預金だけの通帳ではアントラーズ通帳にはできません、とのこと。別に、それでもいいんです。何かが欲しくて口座を作ろうとしているわけではなく、この口座を作ることが、鹿島アントラーズを支援する常陽銀行にとって損にならないなら、作りたい、ということなんです。
疑問点第二。免許証をお見せして、これって、池袋支店の方が近いのでは。確かに、そうですよね、東京近辺にちょっと地理感覚のある人なら、誰でもわかります。でも、池袋駅は、残念ながら、都営地下鉄との乗換駅ではないのです。東京メトロと都営地下鉄の乗換駅に近くて、最も便利なのが、ここ、新宿支店だったのです。
でもでも、なぜ10年?定期預金の預入れ期間は1ヶ月から10年まで、選べるわけですが、期間内で解約してしまった場合、金利は普通預金とほとんど変わらないものになってしまうそうです。遠い先まで絶対に引き落とさず(解約せず)に行けるかどうかは誰しも自信がないわけで、それならと、多くの人がせいぜい1年から2年、3年、といったところを選ぶわけです。でも、ちょっと待ってください。よく考えてみたら、そもそも定期預金自体の金利が大してよくないので、仮に途中で解約して普通預金程度の金利になってしまっても、その差は殆どないわけです。計算してみても、1000円にはいかない額です。そんな額にこだわって預入れ期間を中途半端に短く設定するよりは、この預金は一番最後まで引き出さない預金、と決めて、10年間預入れにしてしまった方が、すっきりするのではないでしょうか。だって、長く預けるための普通預金なのですから。それでも解約しなければいけなくなったら、その時は仕方ありません。解約した場合と解約せずに満期を迎えた場合の利子の差も大してないのですから、潔く解約しましょう。
こんな、間違いだらけ(?)の銀行選び。将来の自分は泣いているのでしょうか。笑っているのでしょうか。今の自分は、内田篤人(ドイツ語)のクリアファイルと鹿島アントラーズのスポーツタオルをもらって、笑っています。
さて、次に向かったのは、浅草橋駅。柳橋病院臨床試験センターで、花粉症の血液検査の結果を受け取ります。結果は、ヒノキが、濃度4.43UA/MLで、クラス3。スギが、濃度35.1UA/MLで、クラス4。ダニが、濃度100UUA/MLで、クラス6。ハウスダストが、濃度100UUA/MLで、クラス6。どうやら、各項目で少なくともクラス2を超えたらアレルギーと診断されるようなので、ヒノキ花粉症兼スギ花粉症兼ダニアレルギー兼ハウスダストアレルギー、ということですね。完璧です。あえて汚い部屋に住んで抵抗力をつけようとした最近の努力も、あまり実を結ばなかったようで。というか、この「濃度」は、何の濃度なのでしょう。
さて、本日の最重要行事は、日本武道館にありました。内容は他のウェブサイトやブログ等(K’s今日の1曲など)でも触れられていますから、個人的な感想のみを、記しておきましょう。まず、同行者は、Message In A Bottleが演奏されなかったことに、ひどく憤っていました。そりゃ、そうですよね。The Policeの最も有名な楽曲の一つでしょうし、マニアックになり過ぎてメジャーな楽曲は嫌いだ!というようなファン以外にはかなり期待されていた楽曲の一つだったのではないでしょうか。実際、今までの公演では演奏されていたこともあったようですから、今回は、忘れていたのか(まさか!)。それとも、反応の悪さに、気乗りがしなかったのか。どうなんでしょう。
そうです、自分自身がちょっと気になったのは、反応の悪さ・・・と言ってしまってよいのかどうかわかりませんが、そのような点です。舞台に立つ側だって、会場が一体となるような空気を作れた方が、楽しいでしょう。そんな一体感のようなものが、物足りなかったかな、という気がします。自分自身あまりコンサートやライブには行った経験がないので、ひょっとしたら、これが普通なのかも知れませんし、あるいは、原因の一端は、英語文化を日本語圏で発表することに起因しているのかも知れません。いかにStingが好きな人々が集まっていても、来場者と演者(≒Sting)の間でコミュニケーションがうまく取れないのではないか、という予感はありましたし、実際にもそのような気がしました。例えば、舞台上で手拍子を促している場面、会場内の手拍子の大きさが十分とは思えませんでした。尤もここには言語によるコミュニケーションは関わっていませんが。また、Stingが、両手で煽るようなジェスチャーで来場者の参加を求めたような場面、恐らく来場者に対して歌唱による参加が求められたのではないかと思いますが、こちらもあまり大きな音声にはなっていなかったように思います。例えば、印象的だったのは、She's Too Good For Meで、来場者から合いの手が入らなかったこと。先のリンク先で言えば、例えば2:23頃の部分です。
あと、これは良いとも悪いとも言えませんでしたが、観客席から見て中央右側でトランペット(?)でスポットライトを浴びていた奏者の方(芋洗坂係長みたいな?)が、全く無表情だったのが、印象的でした。その直後に出てきた吹奏楽器(こちらがトランペット?)の奏者の女性は、演奏時は楽しそうに見えましたが、演奏後にStingから紹介を受けていたようでしたが、挨拶をしていなかったように見えました。そのような辺りは、緊張なのか、日本人らしい(?)というのか。何とも言えない印象を持ちました。
その他、いささか気になったことは、観客席から見て会場左上の方で、明るい部屋との境を仕切る扉が度々開閉されていたこと。既に遅い時間になっているとは言え、観客を急かすように帰らせること。
何やら批判めいたことが多くなってしまいましたが、実際の会場に行くのは楽しい、という点は今回も感じた点です。また、Stingの歌手としての素晴らしさも、再確認しています。そして、やっぱり、勉強不足な面があったかな、と。