2011-01-14

RIKEN-MIT神経回路遺伝学研究センター

マサチューセッツ工科大学(英語)を訪問するに当たっては、RIKEN-MIT神経回路遺伝学研究センターについて、MITピカワ学習・記憶研究所(英語)について、そしてマサチューセッツ工科大学(英語)について、ある程度勉強をしておかなければなりません。とりあえずは公開情報から、ということで、RIKEN-MIT神経回路遺伝学研究センターのウェブページ(英語)を和訳してみます。

2008年4月、マサチューセッツ工科大学(英語)理化学研究所(日本国埼玉県)とともにMITピカワ学習・記憶研究所(英語)の中にRIKEN-MIT神経回路遺伝学研究センターCNCG)を設立しました。

なお、2008(平成20)年4月は独立行政法人としての理化学研究所の第二期中期目標(PDF)期間の開始時に当たり、整理合理化ということで、多くの組織改変などが行われた(PDF)時でした。ただし、理研ニュース2001年1月号には理研-MIT脳科学研究センターの設立は1998年10月と記載されていますが・・・。

理化学研究所脳科学総合研究センターMITピカワ学習・記憶研究所(英語)は、脳科学というまさに変化の激しい研究分野における両機関の資源と長所に基づき、共同研究において強固で長期的な互恵関係を築いてきました。本計画は、理化学研究所マサチューセッツ工科大学(英語)の間の研究職員の交流により利益を得るものです。CNCGは、ノーベル賞(英語)受賞者の利根川進教授により率いられます。

本研究の目標は、遺伝子組換え(*1)やウイルスを用いた遺伝子操作といった遺伝子工学を多様な分析法と組み合わせることで、学習や記憶その他の認知機能の根本にある、分子、細胞、回路、脳といった体系の構造・機構を解読することです。

この目的のため、CNCGの科学者は、分子細胞生物学、免疫組織学、共焦点や多光子の顕微鏡法、生体内外における電気生理学、行動における理論的枠組みといった分野にまたがる学際的な研究手法を用います。

CNCGは、研究目標としては、海馬、その内外の回路に焦点を当てており、大脳新皮質や辺縁系、扁桃体、神経調節系に関わります。

*1
原文ではtransgenicsknockoutsが併記されていますが、ノックアウトもノックインもトランスジェニックの一種かと思い、とりあえずそれに従っています。

参考

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