また日本のALSAの内輪ネタになってしまって、すみません。
どういう書き方をしようか迷いましたが、まずは、自分自身が見聞した事実の紹介から、いきましょう。一番確実に言えることは、このことです。ALSA早稲田大学で三年前行われている企画があり、その企画の責任者はLC内の選挙で選んでいます。その企画遂行メンバーの募集があり、自分が会員であるという前提の下に、その企画に参加したいという希望を出したところ、(熟慮の結果とは言え)それは受け入れられないという判断を責任者として下したようです。理由は、一言で言えば、下級生中心でやっていくことにしたから。そもそも、その責任者の選挙の時に、所信表明でも下級生中心でやっていくことが前提とされていた、ということも伏線としてありました。
それ以外のことについては、自分自身が明確に経験したわけではないですが、LCとして早稲田祭2008に参加する際も、企画遂行メンバーが下級生のみであるという前提で進められていたようです。また、来年夏開催予定のST実行委員会の募集の連絡も、(全体としてのALSA Japan主催の企画であるにも関わらず)下級生にしか行かなかった、という噂を聞きました。
一応、注意しておかなければいけない点は、各企画の趣旨です。そもそも、ここで挙げた各企画の趣旨が、適正な手続を経て承認されたもので、それが会員の中でも(企画遂行メンバーに関して)特定の層を対象にしたものであるなら、企画遂行メンバーが募集の時点から限定されることに、合理的な理由があると言えます。尤も、そのような趣旨自体が、承認されるべきかどうかはご一考願いたいところではありますが。
と、ここまで考えて、疑問に思うことは、会員であるということはどういうことか、ということです。(日本の)ALSA Japanのほぼすべての役職は、義務ではなく、立候補制です。もちろん、選挙の手続が定められているものもありますが、少なくとも選挙に立候補する機会・権利は、選挙管理委員など一部の会員に対してを除いて、開かれているはずです。原則そうであるところ、それが制限される合理的な理由があるとしたら、それは企画趣旨などの形で、適正手続の下に承認されているべきではないですか。(誰に聞いているんだろう?)選挙も、勿論その適正手続に含まれるでしょう。
今回自分が見聞きしたように、(おそらく)適正手続に基づかずに参加資格を制限するのは、逆に言えば、本来適正手続に基づいて定めるべき趣旨を、適正手続を経ずに自ら(たち)の判断で作っている、ということではないでしょうか。それは、たとえその意図がどんなに人のためを思ってのものでも、ALSAのためを思ってのものでも、本質的には、一種の私物化でしょう。だって、その思いが本当に正しい(と考えられるべき)かどうかは、所詮相対的なものであって、それを拘束力のある形で決めることができるのは、適正手続だけではないですか。(また、誰に聞いてるんだろう?)
そんな私物化が、批判されず、認められるとしたら、そもそも会員であるってどういうことなんだろう。実際に企画(や意思決定)に参加するには、会員であるだけでは足りず、私物化手続の内部にいなくてはならない。では、会員固有の権利、とは?