一昨年から言っていることですが、SeaMonkey(やFirefox)の最新版ではFind As You Type機能が使えず、自分はそのことをずっと不便に思っていました。そして、この感覚は、少なくない人に共有されているように感じられます。
FAYTをIMEから使えない。 FAYTがIMEオンで使えない IMEオンでの文字入力でFAYT開始できないの治ってないんだな Find As You Type で日本語入力が不可能になった。 FAYTで日本語入力できなくなった? IMEがオンにできない。これは不便。
そのようなわけで、自分はずっとSeaMonkey1.1.14に連なる系列を使ってきました。しかし、今度は、Windows Vistaで、SeaMonkeyを既定のプログラムにできない
という不具合にぶつかりました。そして、それはどうやら1.1系列はVistaに対応していないため
らしいです。
こちらの不具合の原因は、(必要な)キーがレジストリに登録されてない
ためらしく、実際に、SeaMonkey1.1.14のみがインストールされている状況で、Regeditでレジストリを確認してみたらそのキー
は登録されておらず、試しにSeaMonkey 2.0 Alpha 2をインストールしてから確認したら、登録されていました。ということは、ここで登録されているキー
を何らかの形で複製して、SeaMonkey1.1.14にも関連付けることができたら、ひょっとしたらこの問題は解決するのかも知れません。
しかしレジストリをいじるというのはやはり怖いです。それに加え、SeaMonkey 2.0 Alpha 2での不具合の回避策
があることを示唆する情報(SeaMonkey 2.0 Alpha 1 の残念なところ)が見つかったので、どちらにせよ修正が必要なら古いバージョンを使うより新しいバージョンを使う方が何かといいだろう、ということで、SeaMonkey 2.0 Alpha 2を使おうと思いました。
さて、その回避策
を試してみました。あれパッチを当てる
って、どういうことだMozillaのパッチを書いて採用されるまでによると、自分でパッチを作成するなら、幾つかアプリケーションが必要になるようですね。うーむ、新しいアプリケーションのインストールは、あまりしたくないなぁ。ウェブ上でどこかに、そのパッチ自体が落ちてないかなぁ。しかし、結局そういううまい話はないようで。
しかし、探索中に、ちょっと気になる情報を見つけました。即ち、Mozilla Japan ブログによると、エディタがフォーカスを持っていない場合
にIMEが無効化されるのは、バグなどではなく、むしろ別の不具合の解決策なのだと。確かに、SeaMonkey1.1.14を使っていて、IMEがONの時にスペースキーでスクロールできない
という現象は気付いてはいましたが、Find As You Type機能の簡便さに比べれば屁でもないように感じていました。というか、IMEがONの時にスペースキーでスクロールできない
というのは、単にFind As You Type機能で全角スペースをページ内検索できるということの証明に過ぎないのであって、それはそれで意味のある機能だと思っていました。
ここで、更にややこしいのは、SeaMonkeyよりも広く使われているFirefoxでは、Ctrl+F又は'又は/を入力することでFind Toolbarにフォーカスを合わせると、IMEをオンに出来るようになるのです。つまり、この場合は、言い様によっては、'を押す手間が増えただけじゃないか、とも言えるかも知れません。不利益がそれだけなら、IMEがONの時にスペースキーでスクロールできない
という現象がなくなる利益の方が大きいのではないか、と。
しかし、ちょっと待ってください。ステータスバーを有効活用できていた従来のFind As You Type機能と異なり、Find Toolbar機能は、コンテンツ表示領域を圧迫するなど、使い勝手が向上していると言えるかどうか、疑問が残ります。恐らく、通常の検索機能とFind As You Type機能が事実上Find Toolbar機能に統合されたのは、ページ内検索という同一の目的を持つ二つの異なる機能が併存していると、より長いコードが必要である上に、初心者の混乱を招くと考えられたからなのでしょう。しかし、それによって既存の優れた機能が失われるというのは、由々しきことではないでしょうか。少なくとも、選択肢として、既存の機能を存続させるという機能は提供してほしいなぁと思います。