マハラジャビールとは、インドで生産されているビールの商標です。日本語での簡潔な紹介としては、リカーショップアサヒヤというお店のページや、あなたの知らないビールの世界というサイト内のページがあります。公式サイトなどはないようです。
そのマハラジャビール、店でも、かれこれ二年くらいは欠品状態になっていて、最近はメニューにも載せていない状態のようです。酒屋さんのところにも入荷しなくなった、というように聞いていましたが、回収騒ぎが影響している、という話も聞きました。キングフィッシャービールもよいのですが、マハラジャビールの方がまろやかな気がします。ちなみに、キングフィッシャービールについては、日本語での紹介はインド料理店「ラニ」オーナーシェフのブログ上の記事や日本ビール株式会社による紹介など。本家と思われるページは英語です。
というわけで、実際に日本にないのか、なぜないのかを確認しようと、ナマステ・インディアを訪れました。当地では、ゴッドファーザービールというインドビール(日本では昨年6月に解禁されたらしいです。本家はみつからず。)を初めて知ったりはしたものの、どこの店も、マハラジャビールは提供していない様子。あきらめかけて、他の店をまわり、オックスフォード大学出版の英印辞書を購入したりなどしていました。
しかし、買えないにしても何か事情を知れたらと思い、一番繁盛していそうな店で、聞いてみました。そうしたら、なんと、商品の瓶や缶を冷やしている氷水の槽の奥底から、マハラジャビールが、一本。もちろん、即購入しました。さて、事情を伺ってみると、どうやら、マハラジャビールを売っていた別の店から、試しに一本購入した、とのこと。早速、その店へ向かいました。
さてその店へ行くと、確かに、看板には、マハラジャビールという文字があります。喜び勇んで、聞いてみました。マハラジャビールありますか。売り切れです。がーん。やっぱり同じじゃん。でも、よく見ると、レジのそばに、見本用と思しきマハラジャビールが置いてあります。これって飲めるんですか。中身は商品と同じなので、飲めますけど、冷えてないですよ。あ、冷えてなくてもいいです、それください!ほんとにいいんですか、と怪訝な顔をされつつ、無事二本目を獲得しました。いいんですよ、家に持ち帰って冷やしてから飲みますから。ちなみに、そのお店で伺ったことには、インド国内での需要が高まっているために、輸出用にまで供給が回らなくなっている、とのこと。そんなもんなんですかね。
終盤に入って大雨になるなど、大変さもありましたが、終わってみれば実り多き、ナマステ・インディア2010でした。